男を思い通りに操る術、教えます。

妄想と虚構のブログです。記載内容は全てフィクションです。

小説 「嵐の夜に」 その6

幼馴染で初恋なのに、SとMの関係になれることは、幸せなのでしょうか?


読者の方は、どうしてSやMに興味を持ったのかな?

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大学生活も、サークルも、アルバイトも、全てに慣れてきた6月。 鬱陶しい梅雨に入る前の、さわやかな初夏の風。


サークルの中で彼氏を見つけた友達も多くなってきて、だんだん居場所がなくなってきちゃった。 私に彼氏がいるって知られちゃってからは、あまりチヤホヤされなくなってきた。 元々、チヤホヤされたくてサークルに入ったんじゃないけど、、、。 テニスを真剣に練習しているのは、ごく一部の人。 基礎体力のトレーニングをしないでサーブの練習をしてたって、結局のところ球威は上がらない。


6年間も軟式テニスに熱中してきた私には、テニスコートで遊ぶ気にはなれなかった。


華やいだ雰囲気を楽しむのにも、飽きてしまったのかもしれない。


テッチャンも、同じこと、言ってた。 テニスサークルを辞めて、アルバイトを増やして、一緒に旅行に行きたいって言ってくれた。 伊豆の島に行きたいって。


次の日曜日に、水着を買いに新宿に出かけた。 駅に置いてある旅行パンフレットを集め、やっぱり海がいいとか、沖縄に行ってみたいとか、そんなことを話しながら歩いた。


「水着を選ぶんだったら、どこに行くか決めてからにしようよ。」
だって、沖縄だったら、セパレートが似合うし。 千葉や三浦に行くんだったら、そんなに頑張る必要がないし。


テッチャンが、サンオイルを買いたいって歩いていると、Body Shopを見つけた。 私だけ店の外で旅行パンフレットを読んでいた。


・・・ 行きたいところは高いし、安いところは、、、
気分だけは、タヒチとモルディブ。


「ねえ。 いいもの買っちゃった。」
テッチャンは小さな緑色の袋を私に見せながら、店からでてきた。


その笑顔は、私に洋服を買ってくれたときと同じだった。 そして、その勘は的中した。


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部屋に戻ってから、その袋を開けてみた。
彼が買ったものは、マッサージ用のオイル。 脚や二の腕をマッサージするためのオイルだった。 私のために買ってくれたオイルだった。


「買ってくれるのは嬉しいけど、マッサージって疲れるから、、、」
その瞬間、私の頭に涼しい風が吹いた。 楽しい気持ちと、嬉しい気持ち。 口角がつりあがる感覚。


「テッチャンは、きれいな脚が好きなの?」


首を小さく縦に振るテッチャン。 襲い掛かるようにテッチャンを押し倒してキスをする私。


「素直になってごらん。 きれいな脚が好きなんでしょ? だから、、、」


「そうだよ。 だから、オイル、買っちゃったんだよ。 ダメだったか?」


キスをされた方が、素直になる。 そんなルールは完全に定着していた。 しかもキスをするのは、いつも私。 キスされて素直になるのがテッチャン。


「ダメ。 ダメだよ。」
そういってキスをする。 素直になったのにキスされて、その意味が分からずテッチャンは困った顔をした。


「テッチャンがさ、毎日、私の脚をマッサージするんだったら、、、」
といってキスを繰り返す。 彼氏に脚のマッサージをさせようって決めた瞬間、心臓が破裂しそうなほどの感覚を覚えた。 でも、それは一瞬。 次の瞬間には、楽しい遊びを見つけた子供のような気持ちになった。


自信があった。 テッチャンに脚をマッサージさせる自信。


「うん。 いいよ。 マッサージ、してあげるよ。」
少し照れた顔で、テッチャンは言った。 いつもより小さな声。 少し震えている声。


テッチャンが喜んでいることを感じちゃった。


・・・ テッチャンの声が震えてたから、私は自信を強めちゃったのかもしれないね。


「違うでしょ。 テッチャン。」
キスを続ける私。 戸惑うテッチャン。


「マッサージさせてください、じゃないの?」
そして、深くキスをした。 そんなことを言ったのは、もちろん初めてだった。だから、私も恥ずかしかった。 笑われるかもしれない。 茶化されるかもしれない。


でも、、、
もしも、笑われなかったら。
もしも、茶化されなかったら。


幼い日の記憶・・・


テッチャンは、小さいときに遊んだテッチャンと変わっていない。
意地悪しても、笑ってついてきたテッチャン。 幼稚園のころの唯一の記憶。 それは、ブランコに乗った私の背中を、何度も押し続けるテッチャン。 私が楽しいと、テッチャンも楽しそうだった。


心臓が、また、破裂しそう。
息が苦しい。


でも、返事をしないテッチャンは、もっと苦しいのかもしれない。


こうなったら我慢くらべ。


「違うよ。 マッサージさせてくださいって、テッチャンがお願いするんでしょ?」


私が優位。 自信がある。 だから、抱きしめていた腕を緩め、テッチャンの顔を覗き込んだ。


私だって恥ずかしい。 でも、テッチャンは、もっと恥ずかしかったに違いない。


・・・ 返事できないほど、恥ずかしいでしょ?


もう一度、優しくキスをした。 テッチャンを素直な子にするために。


「うん、、 マッサージさせて、、、」


テッチャンが、サークルの他の女の子を好きにならないようにする方法、ちゃんと見つけた。


「うん、じゃないでしょ。 テッチャン。 お願いするときは、、、」
テッチャンの顔を正面から見つめる私。 目を逸らせたテッチャン。


目を開けたまま、テッチャンの目を見つめたまま、唇が軽く触れるだけのキスをした。


テッチャンは目を逸らしているけど、私の視線は感じているようだった。


「はい・・・」
返事をするとすぐに、テッチャンは私の膝の上に顔をうずめて、両手を私の腰にまわした。


私の膝で泣いているみたいにして、顔を隠した。 赤くなった耳だけが、隠れられなかった。


顔を太腿に埋め、そして、もう一度、返事をしてくれた。


「はい。 マッサージさせて、、、、」


・・・ 嬉しいんだね。テッチャン。


膝に抱えた頭を撫ぜながら、優しく撫ぜながら、テッチャンの声を聞いていた。
子供のように頭を撫ぜられて、黙り込んだテッチャン。 撫ぜ続ける私。


「く・だ・さ・い、、は?」
追い討ちをかけてみた。 このあと、ふたりがどうなってしまうか、ちょっと不安を感じながら。


どうして、テッチャンは、こんなことで嬉しいんだろう。 小さい頃から一緒に遊んでいて、なんとなく気づいていた。 テッチャンが、普通じゃないってこと。


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「私のランドセル持ってきて!」
小学生の頃、放課後の校庭で遊んでいたとき。 教室から顔をだして校庭を眺めていたテッチャンをみつけた私が、大きな声で言った。


テッチャンは、走って持ってきた。 私のランドセルを抱えて。


いつも対等だった。 女の子として扱ってもらっていなかった。 でも、どんなときも、私の言うことを聞いてくれた。 人生で一度も、私に逆らったことがない。


テッチャンが優しいからだと思っていた時期もあった。


予備校を風邪で休んだとき、ノートのコピーを持ってきたテッチャン。
テッチャンが、私の家のインターホンを鳴らした。 家には、私しかいなかった。


「風邪、うつしたら悪いから、ポストに入れておいて。」
って言ったとき、テッチャンは寂しそうに、「うん。いいよ。」って言った。


「風邪、うつっても構わないなら、会ってあげる。」
寂しそうなテッチャンを笑わせようと思った。 「なんだ。 さっちゃん、元気みたいだね。 」って言われると思った。 高校二年の冬だったから、あの頃は、テッチャンと仲良しだった。 でも、「会ってあげる。」なんて高飛車なことを言ったら、怒ったフリをするか、笑うと思っていた。


意外な返事だった。


「うん。 会ってくれ。」


恥ずかしそうに言ったテッチャン。 驚いた私。


「うそうそ。冗談だよ。 インフルエンザかもしれないから、、、今日は会わないほうがいいよ。 治ったら、電話するから、、、」


そのころから、テッチャンは、私にことを勝手に好きになってたんだと思う。


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テッチャンは、真剣に私の脚のマッサージをしてくれた。 いやらしい気持ちを感じることもなかった。 でも、ふたりの心臓は、ずっと高鳴っていた。


「反対の脚も、、、」
私の脚を一生懸命マッサージしているテッチャンを見下ろしながら言った。


「反対の脚も、ちゃんとマッサージして。」


テッチャンは、私を見上げて、そして目を逸らせてから返事をした。


「はい・・・」


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