男を思い通りに操る術、教えます。

妄想と虚構のブログです。記載内容は全てフィクションです。

小説 「嵐の夜に」 その3

三日目にして、早くも、SM的な内容かも。


もっと焦らしてからって思ってたんですけど、やはりアクセスが減ることが怖いんです。


 

265


中学生の頃は、制服があったから、服に悩むことはなかった。 私立の高校だったら、制服があったから、きっと服に悩むことはなかった。


私とテッチャンの通った高校には、制服がなかった。 県立高校の中でも、自由な校風が評判になっていて、アルバイトも免許も、親と学校に許可してもらえば問題にはならなかった。


他の高校とは違う個性的な生徒たち。 服装も個性的だった。


そんな高校で、部活に打ち込んでいた一部の生徒だけが、逆に目立っちゃっていた。テッチャンも私も。


TシャツとGパン。 そんな格好で学校に行くと、テッチャンも同じような服だった。 寒い日には、その上でジャージを着てた。 田舎の高校生だから仕方ないけど、なんのセンスも感じられない服装だった。


でも2週間前の卒業式。 そのときだけは、違っていた。


大学の入学式でも使えるようにとママと買った紺色のスーツ。


タイトなスカートと、白いブラウス。 就職活動にも使えるねって言ってくれた父親は、父親の目ではなく、男の目で私を見ていた。


「ずいぶんと、、、」
何か言おうとして、言わなかった父親。 ほめ言葉を言うつもりだったことは分かってあげられた。


「きれいになったでしょ?」
私が付け加えてあげた。


「あぁ。 親父としては心配だけどな。」
普段は「女の子っぽくない」って心配していた父親。 どっちにしても心配なんだ。 からかうような目で父親を見ると、少し照れたような顔をした。


卒業式の会場はいつもの体育館。 その入り口でテッチャンに会った。 恥ずかしい気がしたけど、テッチャンも恥ずかしそうにしていた。 小さく手を振ってあげた。 テッチャンは、二回頷いた。


去年の春から、ふたりきりで話をしたこともなかった。 あのときのデート以来、久しぶりに心が通じた。


卒業式が終わって、それぞれのクラスに戻るとき、テッチャンからのメールがきた。


「卒業おめでとう。 素敵なさっちゃんと一緒に卒業できて嬉しいです。」


すぐに、そのメールを保護した。 間違って消しちゃうことがないように。
そして、すぐに返事を書いた。


「卒業おめでとう。 いつもは素敵じゃないってこと?」
強がりメール。 でも、惚れているのはテッチャンなんだから、それくらいでも大丈夫だと思っていた。


「いつもは素直じゃないってこと。 バーカ。」
こんなメールにも保護した。 保護していること、テッチャンには秘密にしておかないと、ダメかも。


それから2週間たった。 お互いの距離が離れていくから、努力していないと、気持ちも離れていく。だから、今日は素直になってみることにした。 私自身に課したルール。


ルールを守るために、審判が必要。審判は、テッチャンしかいない。


「今日は、素直になります。 素直じゃなかったら、罰を与えてください。」
メールを送った。 テッチャンの新しいアドレスに送った初めてのメール。


・・・ このアドレスにメールを送ってもいいのは、素直ときだけ。 それもルール。


好きって告白するよりも、ずっと恥ずかしいメールを送った私。
何の返事もしなかったテッチャン。 


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一年前、私に、テッチャンが与えてくれた罰。


「さっちゃんはさ、素直じゃないんだよ。」
本気で怒っていたテッチャン。 怯んでしまった私。
二日連続で、ワンピースの約束を破った私。 期待していたテッチャン。


そんなにワンピースを着て欲しかったの?って言い返すこともできない。 幼馴染だったテッチャンに、大人の男性の迫力を感じたから。


「そんなさっちゃんには、罰を与えないと。」
罰を与えると言われて、金縛りにかかったようになった。 ビンタされると思った。 恐怖で身を強張らせて目を閉じた。 怖くて、涙があふれそうだった。


その瞬間、そっとキスされた。 初めてのキスだった。 ふたりとも。


「素直じゃなかったら、また罰を与えるよ。」
意地悪く笑うテッチャン。 心を見透かされたくない私。


「バカ。 もっと優しくして欲しかったのに。」
そういって家まで逃げ帰った。


・・・ もっと罰を与えて下さい。
そんな気持ちに、胸が張り裂けそうだった。


可愛い服を着ていれば、きっと優しくキスしてもらえてた。 そんなことは分かってた。


次に会ったときのテッチャンは、あんなふうにキスしたことを後悔していた。だから、ちゃんと謝ってくれた。 でも、欲しかったのは謝罪じゃなくて、罰だったのかもしれない。


それから、一年間、ふたりで話をしていない。


「受験が終わったら、ふたりだけで話をしよう。 僕が全て悪かった。」
そのメールには、何も返事をしなった私。


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一年間、ずっと心に秘めていたこと。


それは、テッチャンの与えてくれる罰。 私を素直な女の子に変える罰。


欲しいけど、欲しくない罰。


そして、テッチャンにもらった服を着て、待ち合わせの場所に向かった。


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